進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第四章:環境とその影響下の主体の変化 (その一)

第四章:環境とその影響下の主体の変化
[環境とは]
環境、環境と頻繁に何気なく使うが、では環境とは一体何だろうか。辞書的な定義では、生物や人間を取り巻く有形無形のもののうちで、主体の生存と行動に深く関係がある、影響を及ぼすと考えられる諸要素・諸条件の全体をいう。
[陸地が主役的環境に]
例えば、生物(動植物、主体)にとって、最初期には、海(水中)が、主役的環境だった、いな絶対的環境だった。なのだが、酸素の発生(光合成によって酸素を生み出すシアノバクテリア[藍色細菌]の誕生)によって、宇宙からの有害物の防御シールドが形成された。それ以前には生存不可だった陸地が、新たに主役的環境に躍り出た、勿論長い年月をかけてであったが。かくして、二酸化炭素のオレンジ色の地球から酸素の青い地球へ大変貌を遂げた。