進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第四章:環境とその影響下の主体の変化 (その三)

[地球環境の大変化]
地球上のすべての大陸は、かつては1つの超巨大、超広大な原始的な超大陸をつくっていた。その超大陸パンゲアと呼ばれている。これが約2億年前に様々な方向に分裂を開始した。これは、環境の超絶大変化であり、爆発的多様化を促進させた。この大陸分裂は、恐竜を絶滅させた隕石の落下よりも、超超長年月をかけた、地球環境の大変化である。酸素の発生に匹敵する猛烈な環境の大変動である。
[カンブリア大爆発]
5億4200万年前から5億3000万年前の間に、突如として、今日見られる動物の門が出そろったという驚くべき現象が発生した。それをカンブリア大爆発とよぶが、私にとってだが、残念ながら、約2億年前に開始した大陸の大分裂が原因というのは不可能である。進化の大爆発は、大規模で激変的な環境変化によってもたらされると思えるのだが、その原因は不明である。
注)その原因として、目の誕生があげる説がある。理由としては、視力の獲得によって、言わば手探り状態で暮らしていたのに、突如として敵やエサが見えるようになって、生存競争が激烈になったと考えられる。それが様々な機能を誕生させる必然性が惹起させて進化を促したと。 これはかなり納得させる説である。
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