進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第四章:環境とその影響下の主体の変化 (その九)

[遺伝子発現と再生医療]
遺伝子発現を封印(メチル化)されていない(川上)段階の細胞を使うのが、再生医療である。そして、そこから再度特定の遺伝子の発現を促して、お望みの(川下)段階に所属する細胞群(例えば心筋細胞)を生成する。
[固定化方法]
生物進化での固定化は、突然変異の拒絶によって行われる。他方、細胞分化の固定化(停止)は、遺伝子発現の封印によって行われる。両者に共通しているのは、不必要な情報(変化をもたらす情報)の封印である。
[適者生存者とっての突然変異]
すでにある環境での適者生存者にとっては、どんな突然変異も、その環境下では不利なものである、それが新しい環境下では有利なものであっても。
新しい環境が生まれない、つまり、環境が変化せずに安定してしまえば、その環境への適者生存者にとっては、突然変異は不利な方向へと向けさせる厄介者でしかない。であれば、突然変異は全く歓迎すべき存在ではない。

[NHKスペシャル]人体II 遺伝子

[NHKスペシャル]人体II 遺伝子

  • 発売日: 2020/09/14
  • メディア: 単行本