進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第五章:環境と生物は相互に関係し合う (その三)

[ガイア理論とは]
ジェームズ・ラブロックによって提唱された、”ガイア理論”は、地球というシステム全体を見据えた理論である。 地球があたかもひとつの生命体のように自己調節システムを備えている、という。 また、地球と生物が相互に関係し合い環境を作り上げている、ともいう。
生物はその環境に適応するように進化してきたと考えられてきた。しかしガイア理論では、生物は環境に適応するだけでなく、環境を改変する側でもあると考える。つまり、受動性と能動性を同時に備えていると。
さらに、無機物の岩石、大気、海洋から、有機物の微生物、樹木、ユリ、クジラたちにいたるまで、あらゆる組成物が、お互いに、絶え間なく物理環境と相互作用を続け、ガイアという自己制御システムが生み出されている、と唱える。
全ての生物には、自分で自分の体調を物理的、化学的にコントロールするホメオスタシスの機能があるように、地球という一個のシステムは、まるで生き物と同じような機能を持っている。

ガイアの法則

ガイアの法則

  • 作者:千賀 一生
  • 発売日: 2020/08/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
地球生命圏―ガイアの科学

地球生命圏―ガイアの科学