進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第九章:文化へ流れ込む知の源泉 (その二)

[道徳とは]
では、道徳とは一体何なのだろうか。それは、大きな集団である社会や共同体において、より健全で快適な共同生活を送るために、その構成員の大多数によって認知共有され、守るべき、あるいは、実行されるべきと考えられている態度の規範、行動の指針である。
[本能的知]
動物の場合には、種が共有する、生まれながらの、強力な本能的内在的知を持ち合わせている。ところが、人間の大脳新皮質には、生まれながらの内在的知を持ち合わせない。よって、外からの、規範、道徳、ルールなどの、共通認識が必要不可欠となる。

本能の力(新潮新書)

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