進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第九章:文化へ流れ込む知の源泉 (その四)

[大脳新皮質が担う文明文化]
この本のテーマである文明文化を創造する能力は、主にこの大脳新皮質が担う。人間の場合には、大脳新皮質が主役になることができるが、哺乳動物である犬や猫では、大脳新皮質が主役の座を奪うことができない。それは、大脳新皮質が脳全体で閉める量的な違いから来る。量が質に転化するには、分量が問題となる。
[本能は旧哺乳類脳から]
本能とは何なのだろうか。その動物の生得的知と、生まれてから獲得した後天的情報を合成することによって生み出し、総合的に判断した結果手にした知を本能という。その知を生み出す脳部位が旧哺乳類脳であり、犬や猫は、その旧哺乳類脳が主役となっている。
[脳の主役交代]
脳においても、主役の交代という形での進化が行われている。たぶん、主役の交代は、機能別脳内容の量的な多さ・大きさが決定するのだろう。

三つの脳の進化 新装版

三つの脳の進化 新装版

脳科学と心の進化 (心理学入門コース 7)

脳科学と心の進化 (心理学入門コース 7)