進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第十章:宗教を中心とした文明文化 (その四)

[民族的神話]
ほとんどの民族では、世界を解釈するための、解釈を統一するための、神話が生まれた。神話とは、現代的に言えば、思考・思想を統一するための教科書である。世界を理解するための参考書であった。日本も例外ではない。仏教が伝来するはるか前から、神話が存在した。それはまた自らを権威づける根拠づけとしても使われた。
[仏教の衰退]
現代日本国家は、法律の厳格な適用によって人民を統治する法治主義国家である。過去の中国では、紀元3世紀頃には仏教が盛んで、それを統治手段としてい利用していた。が、その後、為政者が、儒教に切り替えたので、仏教は衰退した。このように統治手段は、宗教である必然性はなかった。
[聖書は世界解釈書]
キリスト教の聖書も、世界解釈書である。また、それは、キリストによって、ユダヤ民族だけの教科書ではなく、民族を超える普遍性を与えられた世界観をも提示した。
[時代変化についていけない宗教教義]
宗教教義では、時代につれて、条項が追加されるかもしれないが、教祖が直接提示した根本部分は不変である。だが、諸行無常である。今まで述べてきた考えを当てはめると、環境・時代の変化についていけない生物は、淘汰されるのが自然哲理である。

お坊さんが教える「悟り」入門 (お坊さんに学ぶシリーズ)

お坊さんが教える「悟り」入門 (お坊さんに学ぶシリーズ)

  • 作者:長谷川俊道
  • 発売日: 2014/03/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)