進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第十一章: 科学技術中心の文化文明 (その三)

[枯衰を前兆する出来事]
またまた、早々と歩を進めるが、科学技術中心の文化文明の枯衰を前兆する暗示するような出来事が最先端国アメリカで発生した。即ち、進歩を誇示するかのような巨大ビルがもろくも崩れ落ちた。つまり、2001年9月11日にアメリカ合衆国で9.11が、その十年後の2011年3月11日に3.11が日本で起こった。
[3.11]
特に、3.11は、世界的に、特に、科学技術の力によって達成した先進諸国においては、科学技術万能主義・科学技術信仰の崩壊(科学技術だけで世界を構築することへの不安)を加速させた。その前兆的な事件が、1986年4月26日にソビエト連邦(ウクライナ)のチェルノブイリ原子力発電所での原子力事故である。
[9.11]
先進諸国(特に西欧諸国)はすばらしい科学技術は、人々に幸福をもたらすなどとして、先進諸国の優位性、と科学技術への確信を誇っていた。だが、、1986年4月26日にソビエト連邦で、、2001年9月11日にアメリカ合衆国で、の2011年3月11日に日本で、発生した出来事で、それらは大きく揺らいだ。
[世界貿易センタービルの崩壊]
また、そのことによって、科学技術は人々を幸せにするだけではないことを思い知らされた。私は、世界貿易センタービルの崩壊から、バベルの塔の崩壊を思い浮かべてしまった。もしかすれば、それは西洋の優位性と科学技術への信頼の崩壊を象徴するものであるかもしれない。

日経テクノロジー展望2020 世界を変える100の技術

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  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: 単行本
科学的にラクして達成する技術

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