[科学技術への信頼が揺らぐ]
3.11によって、自然の猛威の圧倒さを見せつけられて、人間の自然への優位性への思い上がりと、科学技術への過度の信頼と、科学者技術者を無批判的に信頼することへの確信が、根本から揺らぎガラガラと崩れて行った。
[世論調査]
日経新聞は、2013年5月27日に世論調査をした結果を掲載した。内容は、「政府や電力会社が行う原発の安全対策」についての調査である。
「信頼できる」:3.3%、「どちらかというと信頼できる」:21.6%、「どちらかというと信頼できない」:36.7%、「信頼できない」:35.7%
信頼できるの合計:24.9%、それに対して、信頼できないは:72.4%。
朝日新聞社が2013年6月8〜9日に実施した全国世論調査によると、日本経済の成長のためだとして原発を積極的に利用する安倍政権の方針について、反対が59%に上り、賛成27%に過ぎなかった。
更に、停止している原発の運転再開については、反対は58%で、賛成28%。
これらの調査結果から、科学技術や知識が如何に不審の目で見られているかがわかる。
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