進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第十一章: 科学技術中心の文化文明 (その五)

[科学技術は善悪の彼岸]
勿論、実際には、科学技術自体が悪いのではない、単なる科学技術は善悪の彼岸にある。逆から言えば、科学者が安全などという評価的言葉は使うべきではないと思う。確率だけで表現すべきだったのだ。この辺りから、御用学者という言葉に真実味をもたらす。
[科学技術への信頼失墜]
科学技術や知識を社会生活に利用する、応用する(政治家を含めて)人々のほうが、信頼をなくすような、行動をとってきたことが、科学技術への信頼失墜の原因である。日本でも、原子力事故により、科学者の発言が以前のようには金科玉条のように信用されなくなってきている。
[発展途上国には宝]
とはいえ、発展途上国には、科学技術は、今なお物質的豊かさをもたらす極めて重要な手段であることには変わりがない。温度差は大きいのである。先進諸国でも、物質的豊かさか、精神的豊かさか(安全安心などの心理的豊かさも含め)の選択が問われている。

責任ある科学技術ガバナンス概論

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日経テクノロジー展望2020 世界を変える100の技術

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  • 発売日: 2019/10/18
  • メディア: 単行本