進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第十二章: ネット(通信)中心の文化文明 (その一)

第十二章: ネット(通信)中心の文化文明
[ネット(通信)中心の文化文明]
西洋の衰退や科学技術がもたらす負の側面によって、科学的知識や技術一辺倒の文化から、草の根的なネット(通信)中心の文化文明へと移行が始まっている。この文化文明のキーワードは、共有財産的な「集合知」である。これからは、科学技術をもその中に含む、集合知によって世界を解釈する時代となってゆく。ということで、国境を越えたネット中心の集合知は、科学技術をも中に取り込んでいるので、単なる科学技術知識よりも更に普遍性が高まったと言える。
[中心的情報の変遷]
これまで見て来たように、中心的(世界解釈用)情報(の拠り所)が、神話・民族宗教⇒広域宗教教義⇒(西洋的)科学技術知識⇒グローバルな(全世界的)ネット上集合知へと変遷してきた。
[一部から全員へ]
宗教教義や科学知識が、ごく一部の人々(宗教者、科学者)によってのみ与えられた、のとは異なり、ネット中心集合知は、意図しようがしまいが、全世界のすべての人々が生み出すことができる。買い物しただけでも歩くだけでも参加している知識(データ)提供者として参加している。この情報提供者と情報内容の規模が進化する毎に拡大している。そうでなければ、とても進化とは呼べない。

集団と集合知の心理学

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集合知プログラミング

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  • 作者:Toby Segaran
  • 発売日: 2008/07/25
  • メディア: 大型本
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オープンサイエンス革命

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