進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第一章: なぜ人間にだけ文化が生まれるのか(その一)

第一章: なぜ人間にだけ文化が生まれるのか
[文化]
人類学(人類に関しての総合的な学問)においては、「人間」と「自然や動物」との間にある差異を説明するための概念が、"文化"である。
では、文化とは何か。辞書的な説明は、人間の生活様式の全体。もう少し補足するならば、人類が自らの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体、である。その辺りのことを更に詳しく見ていきたい。
[動物も生活する]
生活する(存在して活動する)のは人間だけではない。動物も生活する。なのに、何故、人間にだけ文化が生まれるのだろうか。あるいは、人間の生活の結果に対してだけ文化と呼ぶのだろうか。そもそも、何故、人間は自らを自然や動物とは異なる存在だと見たいのだろうか。
文化がヒトを進化させた
日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く (講談社現代新書)
ことばと文化 (岩波新書)