進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第四章:環境とその影響下の主体の変化 (その十)

[変化と安定]
進化(変化)と安定という、両者があって、つまり、変化がありながらも、それが小さな変化に過ぎず、全体としては安定しているという状況が維持されなければ、安定的には続いてはいかない。
[成長点]
植物には成長点があり、そこだけが変化成長する成長部位(フロンティア)である。全てが変化しては、順調な安定的な成長が望めない。安定した基盤があってこそ、その上に建て増しをすることができる。
注)成長(生長)点とは、茎の先端部にあってその茎の延長部と、新しい葉とを作り出す茎頂と、根の先端付近にあってその根の延長部を作り出す根端とをいう。
注)人間の場合、成長ホルモンは、脳下垂体前葉のGH分泌細胞から分泌されるホルモンで、細胞分裂を盛んにさせる。例えば、幼児期に骨端の軟骨細胞の分裂増殖を促し、骨を伸張させる。別の例としては、特定のアミノ酸の取り込みを促し、タンパク質合成を促進する。要するに、特定の部位に働きかける行動促進ホルモンである。
[建て増しは最上階に]
建て増しを出来るのは最上階に限られる、それより以下の下位(既存のもの)は安定している必要がある。細胞でも、成長や変化をする部署(いま話題のips細胞がそれ)が決まっている。それはごく一部である。