進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第二章:進化の汎用性、全てのものは進化し得る(その四)

第二章:進化の汎用性、全てのものは進化し得る(その四)

[フロンティア]
そういう意味では、そのような(新しく生まれ出た)領域は、フロンティアであり、未開拓の分野、新しい分野、混沌とした領域である。
だけど学問・技術などの最先端でもある。混沌であるけど最先端。逆から言えば、混沌であるから最先端の役目を持てる。それは、進化が、過去のもの(知識情報経験)を取り入れながら、新しいもの(突然変異)を作り上げていくるつぼからである。
注)るつぼとは、高熱を利用して物質の溶融・合成を行う際に使用する湯のみ状の耐熱容器のことである。
[過去の遺産を相続して進化]
情報の受発信手段の進化も、過去の他の手段・道具の進化を取り込みながら、階層的な拡大を遂げていっている。
そういう点では、遅れて誕生してくるものほど、それだけたくさん過去の遺産を相続することで、進化的により高い位置を確保できる。だから、人間が最後(?)に登場したのも当然である。