進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第二章:進化の汎用性、全てのものは進化し得る(その二)

第二章:進化の汎用性、全てのものは進化し得る(その二)

[主役の交代]
先ほど、情報の受発信の手段の変遷を示したが、それも進化ではないのだろうか。生物進化では、環境に適応できない生物は滅ぶという。しかし、受発信の手段の変遷では、以前の主役(例えば、固定電話)は、消滅するわけではない。ただ脇役へと引き下がるだけである。そういう形で、受発信という環境(分野)において、受発信手段(情報)が積み重ね積み上げ多様化していく。
[重層構造、階層構造]
例えば、産業においても、最初に一次産業(農業、林業、漁業、鉱業)が発生し、その後に、二次産業(製造業、建設業、電気・ガス業)がその上に積み上がり、さらに、その上に三次産業(小売業やサービス業など)が建て増されてきた。そのような構造を重層構造、”階層構造”と呼ぶ。これは、進化の基本的性質である。
注)このような産業分類には批判も多い。
ヘルスケア産業のデジタル経営革命
未来IT図解 これからのDX デジタルトランスフォーメーション
成人発達理論による能力の成長 ダイナミックスキル理論の実践的活用法