進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第八章:余剰の発生が文化文明を生み出す (その四)

[質とは]
ところで、質とは、中身・内容を問題にすることである。例えば、睡眠に関して、時間の長さとか回数という量的な面と、ぐっすり眠ったとか、うとうとしただけとかの眠りの内容の良さを問題にするときに、質という言葉を使う。
[質の差]
例えば、カエルが木の切れっ端を乗り物として使う場合と、人が木を加工して船(乗り物)を作る場合とは、乗り物の質が異なるといえる。そこで、木から船へと名前を変える。名前は、有形の形や、無形の機能とかに付与される。