進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第二章:進化の汎用性、全てのものは進化し得る(その一)

第二章:進化の汎用性、全てのものは進化し得る(その一)

[変異の附加で進化]
ドーキンスがいうように、「コピーされ伝達される情報」が文化(ミーム)であるが、それに「変異」(突然変異)が加われば、進化する可能性がある。だが、進化とは本来生物にだけ適用されてきた。その本来の意味とは何なのだろうか。
[進化とは]
生物は遺伝子(これも情報)の突然変異によって多様化する。そのようにして多様化した生物の中から、環境によりよく適応できる生物とそうでない生物が、自然淘汰(自然選択)でふるいにかけられる。
そうして残った、あるいは繁栄した子孫のDNAは、滅びたDNAよりも環境への適応力の強い要素を持っている。このようにして、生物のDNAが、結果的には環境に適応できる方向へと徐々に変化する。これを進化とよぶ。