[転換はオーバーラップ]
主役と脇役の転換は、オーバーラップ(年時の重なり合い)する。主役から脇役への引き下がり、逆に、周辺にいた脇役の主役への躍進などは、劇的に遂行されるわけではなく、長い時間をかけて変遷する、見かけ上はどれだけ劇的であってさえも。転換時には、新しい主役は、古い主役を超えるほどの能力、機能、情報量を”潜在的”に備えている。
[政権交代の頓挫の理由]
ということを考えると、日本の(自民党から民主党への)政権交代は、小沢氏がいみじくも読んでいたように、民主党の圧倒的準備不足が露呈して、頓挫してしまったのもうなづける。期待値は高かったが、実践的即戦力的能力が伴わなかった。
[正反合で完成]
もしかすれば、民主党は、自民党の単なる反に過ぎなかったのでは、弁証法的に言えば。弁証法では、正(同じ政界に存在)⇒反(新しい生き方の模索)⇒合(新しい手段+過去から進化蓄積した手段・道具の取り込み)へと、到達して完成する。