進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第三章:進化の諸相(その五)

[宇宙の基本原理]
「栄枯盛衰は世の習い」は、宇宙の基本原理である。生物界では、進化とは、結果的には、環境変化(あるいは、新しい環境の創造)にともなって、主役(時代の先端[フロンティア]を華々しく進むもの)が次々に交代していく歴史であった。進化には必ず環境変化が先行する。
[諸行無常]
仏教では、これを、この世の現実存在はすべからく、外観も本質も常に流動変化するものであり、一瞬といえどもあらゆる存在は、同一性を保持することができない、"諸行無常"だという。
注)個人的感想なのだが、仏教は、宇宙や人生上の現象を負の側面(諸行無常、苦など)からばかり眺めているように思える。それは、執着を捨てて諦念させることを目的とするからかもしれないが。つまり、正から反へと移行させるために。より分かりやすく言えば、仏教は、人に変革を迫ることを目指していると。ちなみに、仏教的合は、天国、極楽往生だろう。