進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第四章:環境とその影響下の主体の変化 (その五)

[進化の停滞(固定化)]
主役ではなくなった、海(水中)という環境での進化が、今では、先へは進まず停滞(固定化)したように思える。飛躍的な進化は、辺境地帯(フロンティア)に限られるのだろうか。人間でも、動物でも、若者は大きく変化進化するが、成熟すると、それが止まるように感じられる。スマートフォンは進化の真っ只中という感ありだが、気のせいかパソコンは進化が止まってしまったように見受けられる。
[進化派と固定派]
つまり、環境変化にともなって、進化するグループ(人間的に言えば、不満分子たち、反旗を翻す者達)と、固定化するグループ(現状に満足している者たち)が存在するのかもしれない。
[固定派は退却]
ほとんどを占める固定化グループは、自分たちが適していた元の環境へと引き下がる、退却することによって、その環境での適者生存者の位置を確保維持する。例えば、以前に例として挙げたメタン菌は、酸素のない、生存可能な環境でのみ生存する、当たり前といえば、当たり前の話だが。