進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第六章:働き・作用から見れば、生態系、散逸構造 (その一)

第六章:働き・作用から見れば、生態系、散逸構造
[環境とは]
“環境”とは、辞書的な定義では、主体(人、生物)を取り巻く家庭・社会・自然などの外的な事の総体である。ではあるが、狭義においては、その中で人や生物に何らかの影響を与えるものだけを指す。 つまり、影響度においては、重層的である。
[生態系とは]
ある程度閉じた、一定の区域に存在する生物と、それを取り巻く非生物的環境を、一つの系とみなし、”生態系”という。”系”とは、漢字の中に糸があることからうかがえるように、ある関係をもって、一つのつながりやまとまりをなすもの、をいう。
[環境と生態系の違い]
ところで、環境と生態系の違いは何だろうか。環境といえば、ある主体から見た環境である。環境の”環”は、円を意味し、環境という意味を示す英語は、”environment”であるが、その動詞形”environ”は”包囲する”という意味である。
それに対して、生態系とは、相互に関係する一つのつながりやまとまり、という組織(システム)を指し示す。イメージ的には、毛糸玉であろうか。
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