進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第六章:働き・作用から見れば、生態系、散逸構造 (その九)

[巨大恐竜のような大企業]
という点で、日本でも、今まで主役を張っていたが、新しく生まれ出た環境、移り行った環境に変貌適応できていない、巨大恐竜のような大企業には、早く主役の座を退いてもらいたいものである。脇からの突如としての茶々入れになったが。
[ものよりも体験、ものよりも思い出]
追加的に言えば、すでに、消費者である、特に先進諸国の消費者の心模様が大きく変化しつつある。ものよりも体験、ものよりも思い出、の時代である。ものはそれを高めてくれる脇役である。先進諸国では、ものよりも、主役の座に着いた体験・思い出、など心や感情を重要視する時代に入っている。
[実体験する]
テレビや雑誌やネットで、東にすばらしいもの(例えば、高原のお花畑)を見れば、それを実体験したくなる。西に美味しいケーキがあると聞けば、それを五感したくなる。南にライブがあると知れば、それに没入したくなる。素晴らしい体験を求めて、東奔西走する。
[韓流支える人々]
それの走りが韓流ではなかったか。子育てから開放された、戦後世代の女性たち。次には、仕事から開放された男ども。彼女ら、彼ら(私もその一人である)が、ものよりも体験・思い出の主役たちである。
彼らは、自分達の親世代とは違って、孫の守という祖父母の役割に甘んじてなどいない。元気ハツラツの活動的な熟年男女である。