進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第六章:働き・作用から見れば、生態系、散逸構造 (その四)

[自給自足とは]
自給自足とは、生活に必要な物資をすべて自ら手に入れる生活のあり方であり、生物はすべて自給自足である、という。自給自足といっても、他からエネルギーを得ていないという意味ではなく、エネルギーを自分で(自力で)獲得しているという意味である。
車のように、車自身がエネルギーを自分で獲得しないで、人間の手で補われる存在は、自給していなく依存的だという。
例えば、地球自身は、太陽から得るエネルギーの合計と宇宙に放出するエネルギーの合計は等しく、均衡が保たれている。つまり、 定常的な構造、自給自足的散逸構造体である。
生態系も、オートポイエーシス的システムも、散逸構造も、それらに共通する点は、自己組織化によって生まれる定常的な構造、である。つまり、自給自足することであろう。
[生物と無生物の境界線]
生物も、無生物も、互いに関係を保ちながら、一つにまとまった、系として、活動する存在である。となれば、生物だとか、無生物だとか、システムだとか、と区別する意味が薄れてくのではないか。我々は、とかくどれかに焦点を合わせて、そこを視点に放射状にものを捉える傾向があるようだ。

情報と自己組織化

情報と自己組織化

自己組織化マップ

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