進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第八章:余剰の発生が文化文明を生み出す (その六)

[時間を持て余す犬や猫]
食料獲得をしないので、食料生産外の時間を持て余す飼い犬や飼い猫でさえ、それらを文化的活動へと振り向けることはない。昼寝を貪り続けている。でも、しゃべる犬や猫の存在が、Youtubeにたくさんアップされているが。
[文化的活動のさらなる条件]
ということで、食料生産による、あるいは、生物を家畜化することで、余剰や余暇が発生しただけでも、文化的活動が自然に生まれるわけでもない。さらなる条件(進化)が必要である。
[文化的活動とは]
文化的活動とは、有形無形の人工物(例えば、文字、家具など)や生命活動に必須ではないものを創作、生産、活用する行為である。必要を離れた部分での活動である。楽しみのための活動である。もちろん、初期的には必要から発生したとしても。

日本文化における時間と空間

日本文化における時間と空間

文化進化の数理

文化進化の数理

  • 作者:田村 光平
  • 発売日: 2020/04/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
文化人類学のエッセンス

文化人類学のエッセンス

  • 発売日: 2021/01/16
  • メディア: 単行本