進化の法則を知れば先が読める

文化文明も、それ以外の全て、生物無生物にかかわらず、つまり、有形無形にもかかわらず、進化するものだと、私は考えている。 そこで、今回、特に、無形の文化文明の進化を提示したいと思い、この本を描き上げた。

第八章:余剰の発生が文化文明を生み出す (その一)

第八章:余剰の発生が文化文明を生み出す
[人間の文化文明]
ずいぶんと前置きが長くなってしまったが、やっと、ここからが、本来のテーマである、”人間の文化文明の進化論的栄枯盛衰”を見て行きたい。まずは、余剰について考えたい。
[自然物(動植物)採取]
散逸構造体(オートポイエーシスシステム)である動植物は、有形無形のエネルギー源を取り込まなければ命を維持できない。人間は、食料(エネルギー源)として、動物植物を捕獲、採取する。人間はといったが、これは当然ながら動物も行なっている。
[自律と死]
生物であれ無生物であれ散逸構造体は、自律できなくなると、死を迎える、命が絶える。例えば、以前例示した台風でも、エネルギーの補給がなくなれば、消滅する。なぜか、生物の場合にだけ、命というようだが。

混沌からの秩序

混沌からの秩序

現代物理学叢書 散逸構造とカオス (岩波オンデマンドブックス)

現代物理学叢書 散逸構造とカオス (岩波オンデマンドブックス)

  • 作者:森 肇,蔵本 由紀
  • 発売日: 2017/07/11
  • メディア: オンデマンド (ペーパーバック)