第八章:余剰の発生が文化文明を生み出す
[人間の文化文明]
ずいぶんと前置きが長くなってしまったが、やっと、ここからが、本来のテーマである、”人間の文化文明の進化論的栄枯盛衰”を見て行きたい。まずは、余剰について考えたい。
[自然物(動植物)採取]
散逸構造体(オートポイエーシスシステム)である動植物は、有形無形のエネルギー源を取り込まなければ命を維持できない。人間は、食料(エネルギー源)として、動物植物を捕獲、採取する。人間はといったが、これは当然ながら動物も行なっている。
[自律と死]
生物であれ無生物であれ散逸構造体は、自律できなくなると、死を迎える、命が絶える。例えば、以前例示した台風でも、エネルギーの補給がなくなれば、消滅する。なぜか、生物の場合にだけ、命というようだが。
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